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2019年3月21日 (木) │ ボイス学生インタビュー:トライ&エラーでセキュリティの基礎知識を体系的に学ぶ~セキュリティ分野~

江本 大知さん 北海道大学工学部 機械システムコース3年
田中 海さん 北海道大学工学部 情報エレクトロニクス学科 情報理工学コース3年

-受講したコースについて

江本さん、田中さん:サイバーセキュリティ基礎演習とセキュリティ総論Dを受講しました。前者の演習は、PBL形式で行われ、演習用のノートPCを使用してサーバへのアクセスログを取得、分析する方法を学びます。
一方、後者のセキュリティ総論Dでは、システムの基礎、セキュリティの脅威、社会制度、法制度など実社会の法制度、暗号方式の歴史と電子署名の仕組みをe-learningにより学びました。

-このコースをどこで知ったか?

江本さん:時間割の一番下に集中講義の欄があり、そこに記述があったので知りました。
田中さん:南先生と飯田先生から紹介していただきました。

-enPiTを受講した理由は?

江本さん:単純にあこがれていたというのが理由です。以前から、サイバーセキュリティについて深く学んでみたいと思っていました。昨今、セキュリティの社会的重要性が高まっており、セキュリティに関する基礎知識を得たい、理論だけでなく社会制度について学びたい、座学だけでなく演習も行いたいと思ったからです。また、個々の知識をバラバラに学ぶのではなくて、体系的に学びたかったというのも理由の一つです。
田中さん:AIが話題の昨今、個人データの取り扱いにおいて、セキュリティに関して知っておくことは必須と考えました。

-enPiTに期待したことは?

江本さん:ほぼセロからのスタートなので、純粋に知識を得ることと、体験すること、実際に触れることができるという点に期待していました。
田中さん:個人データの取り扱い、守り方についての知識を得ることに期待していました。

-受講後に不満に思った点や改善点について

江本さん:北海道大学ではターム制による授業提供となっているのですが、セキュリティ総論Dはセメスター制ということで、時間の調整に苦労しました。
田中さん:演習時間がやや足りなかったです。また、自大学のレポート課題と並行して、こちらの演習のレポートに取り組む必要があったので、その点少し大変でした。また、個人データのセキュリティをサイバーセキュリティ基礎演習でも学べると思っていたのですが、そこはちょっと期待とは違っていました。

-自己評価は?

江本さん:80点です。自分でやれるだけのことはやったのですが、それでもわからないところは、グループのメンバーに任せてしまったことが悔やまれます。自身の専門は機械システムなので、そっちをおろそかにはできないこともあって、空いた時間でセキュリティの勉強をしなければなりませんでした。
田中さん:80点です。技術者として、もっと深く追究する気持ちを強く持つべきだったのですが、実際そうできなかったところが減点となりました。時間のやりくりも不十分だったかもしれません。

-どんな点が役立つ?

江本さん:セキュリティの基礎知識を学べたことは、今後の自分にとって、役に立つと考えています。
enPiT では、学んだことをすぐに試すこともできますし、そこでできなかったことは先生にすぐ聞ける環境が整っていました。機械システム専攻ということもあって、ハードウェアのことは常日頃から学んでいますが、今回はソフトウェア中心に体系的に学ぶことができ、講義内容が新鮮でした。
田中さん:今後、セキュリティ分野を専門とすると決めたわけではありませんが、少なくとも基礎知識を得ることができました。座学だけでなく、コマンドを叩くなど手を動かすことで新しいことを学ぶことができました。おかげで、理解も深まったと感じています。また、マイナンバー制度やセキュリティに関連する法制度といった普段なかなか触れることのない知識も得ることができました。

-後輩へのアドバイス

江本さん:機械システム系の方であれば、ロボットや自動車に関わる学生は是非受けてほしいですね。機械系の演習では、材料費もかかるので、トライ&エラーで何かを学ぶということはなかなか難しいですが、本講義はソフトウェアということもあって、何度でもトライ&エラーができます。
田中さん:セキュリティは基礎知識として、広く学んで欲しい。特に情報産業の分野で仕事をしたいと思っている方は必要だと感じました。内容はとても有意義なので是非受講してください!

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江本 大知さん 北海道大学工学部 機械システムコース


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田中 海さん 北海道大学工学部 情報エレクトロニクス学科 情報理工学コース


(取材日:2019年2月)