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2018年5月 7日 (月) │ ボイス学生インタビュー:自分の将来を決めるヒントがここにある~組込みシステム分野~

野呂歩希さん 一関工業高等専門学校 制御情報工学科5年
速水陽平さん 岩手大学工学部知能・メディア情報コース4年

-お二人の専攻について教えてください。

野呂さん:地元である岩手県平泉で「プログラミングを学びたい」という思いもあり、一関高専に進みました。すでに就職することは決まっており、組込みシステムの技術向上が最大の関心事です。
速水さん:高校の時からコンピュータには興味がありました。岩手大学に進学後、ものを作るよりはものを使う方に強い興味をもったので、知能・メディア情報コースに進みました。

-enPiTを受講した理由は?

野呂さん:組込みシステムの技術力を上げたいというのが最大の理由です。実は、enPiTについては良く知らず、組込みシステムに関連したものだったので受講しました。実際には、プログラミング技術の向上だけでなく、チームビルディングについても学ぶことができ、まさに一石二鳥でした。
速水さん:三上先生(岩手大学)や所属研究室の教授からの勧めもあり、受講を決めました。単なるもの作りでなく、チームマネージメントにも興味がありました。文書の書き方など、将来役に立つ能力を身に付けたいという気持ちもありました。

-どのようなテーマに挑みましたか?

野呂さん:エレキギターに搭載する光るパーツ(ピックガード)の制作です。ギターの信号をマイコンで取得してLEDを制御しています。簡単にギターを光らせることができるのでライブでも大いに盛り上がります。
速水さん:人型ロボットの自律動作(寝返り動作)をテーマに選びました。今回は自身の卒業研究のテーマをそのまま持ち込みました。

-受講してよかった点は?

速水さん:期待値は十分に超えました。仕様書の書き方、スケジュールの立て方から始まって、すごく良い経験となりました。IT関連のアルバイトで仕様書を書く機会があったのですが、enPiTで学んだことが役立ちました。どのように表現すれば相手に伝わるのか、実現するには何が必要なのか、相手が望んでいるものは何なのかということをまとめる力が身に付いたと思います。
野呂さん:自分は高専生なので、大学生の人たちとのスキル差があるのではと思っていましたが、決してそのようなことはなく、最終的に良いものが作れたと自負しています。大げさですが、enPiTを受けて人生が変わりました。学生最後の時間をenPiTに費やして本当によかったと思っています。

-自己評価を教えてください

野呂さん:もの作りは完成させることがポイントです。頑張ったかいもあり目標としたものを完成させることができました。これまでアイデアはあってもなかなか実現することができなかったのですが、enPiTを通じて、仲間とともに完成させることができたことは自分にとっても良い体験となりました。
速水さん:いろいろな人に出会えたことは良かったと思っています。ただし、メールの書き方も含めてわかりやすく伝えること、気遣いにやや欠けていた点などが残念に感じています。もうちょっとできたかなと反省しています。

-後輩へのメッセージ

野呂さん:enPiTから得られるものは大きいと思います。しかし、あることにのめり込んでしまうと、一方でおろそかになることもあるので、バランス感覚が重要です。私はチームメンバーにも恵まれました。何かを作ってみたいという人にはお勧めします。
速水さん:将来何をやりたいか、今後どうしたらよいか、どう行動したらよいのか。その答えを求めている人には、enPiTが良いきっかけとなると思います。


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野呂歩希さん 一関工業高等専門学校 制御情報工学科5年

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速水陽平さん 岩手大学工学部知能・メディア情報コース4年


(取材:2018年1月)