事業期間:2012年度〜2016年度

2015.01.16 │ voice合宿レポート:分野外の学生も参画し、もの作りの楽しさと難しさを学ぶ

名古屋大学事業では、8月25日から29日と、9月8日から12日の2週に渡って、合宿を実施しました。

分野外学生とロボット競技に挑戦

各週の前半は、レゴ・マインドストームNXTを使った、自律走行ロボットの競技会を行いました。

今回は、enPiT受講生32名に加え、非情報系の学生8名にも、ライトウェイトコースとして参加いただきました。冒頭に組込み技術とレゴロボット、および搭載OSなどのソフトウェア環境のレクチャを実施。その後は2~3名ごとのチームに分かれて、プログラムを開発し、走行コースのタイムレコードを競いました。

この種のイベントでは、ついコード主体にトライ&エラーの繰り返し作業に終始しがちです。そこで今回は、きちんと設計をすること、設計ドキュメントを残すことを学生に強く求めました。第2週目には、第1週目に作成した設計ドキュメントを基に、再度プログラムを作ることに挑戦することで、ドキュメントの大切さも学んでもらえました。

坂あり凸凹道ありの走行コースは、かなりの難コースでしたが、全チームが果敢に取り組んでくれました。最終レースでは、上位2チームを非情報系学生が占めるという驚くべき結果でした。彼らは、ほとんどの人にプログラミング経験がなく、たった1人の経験者を中心に、よく意見を出し合ってチームプレイできたようです。彼らの取り組みは、来年度以降に計画しているハイブリッド人材の教育コース設計にも、大いに参考になるものでした。同時に、情報系学生には、沽券にかけて発奮を促したいところであります。

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SWEST16に参加

8月合宿の後半は、例年どおり「組込みシステム技術に関するサマーワークショップ」(SWEST16)に参加しました。参加した受講生は、企業の最新技術に触れるだけでなく、そこで働いている先輩方と寝食を共にして語らい合えたことで、大変よい刺激があったようです。

enPiT名古屋大学事業としても、ポスター展示を行い、多くの企業や大学の参加者に、取り組みを知っていただくことができました。

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発展コース成果発表会を実施

9月合宿の中日10日には、enPiTに参加していない大学を含む大学の先生方12名と企業関係者の来賓17名をお迎えし、発展コース学生の成果発表会を実施しました。発展コースは、修士課程1年のときに基本コースとしてenPiTに参加した修士課程2年の学生が、学んだスキルをさらに向上させるべく取り組むコースです。4月からの学習成果について、各自5分間ずつのプレゼンテーションと、パネル発表の組み合わせで実施しました。企業関係者からの鋭い技術的質問にも、たじろがずにきちんと説明できる学生たちの姿が、とても頼もしく輝いていました。

基本コース学生は、プレゼンテーションの見学や、パネル発表での質疑をしてもらいました。各自のOJL(On the Job Learning)推進の参考になったことと思います。

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基本コースの計画作成演習を実施

9月の合宿後半は、10月から始める基本コースのための、計画書作成を演習しました。これも例年通り、目標設定、PFD(Process Flow Diagram)、ガントチャートの作成ですが、本年から昨年度受講した発展コースの学生に、指導側として参加していただきました。基本コース学生にとっては、身近な先輩ということで、教員やPMよりも質問しやすかったようです。一方発展コースの学生は、自分たちが実際に苦労した経験を活かして、親身に指導をしてくれました。同時に、教える側の難しさも体験してくれたようでした。


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名古屋大学 大学院情報科学研究科附属 組込みシステム研究センター 研究員 舘 伸幸