事業期間:2012年度〜2016年度

2014.01.29 │ voice合宿レポート:短期集中で学生・教員間の交流を促進、教育効果も大きく向上

enPiTでは、分野ごとに必要な知識を習得した学生に対して、課題解決型学習(PBL)を中心とした短期集中合宿、分散PBLを柱とした教育プログラムを提供します。 8月から9月(一部10月)にかけて、4分野それぞれで短期集中合宿が行われました。 本記事では、ビジネスアプリケーション分野の合宿の様子をご紹介します。

enPiTビジネスアプリケーション分野では、先端情報技術や情報インフラを活用して、ビジネスニーズや社会ニーズに対する実践的問題解決ができる人材を育成するための教育プログラムを筑波大学、産業技術大学院大学、公立はこだて未来大学の3拠点を中心に進めています。

全国から120名もの学生が参加名

2013年度は、愛媛大学、津田塾大学など10の参加大学から合計で約120名の学生が参加しています。受講生は2~6名から構成されるグループを組み、ビジネスアプリケーションにおける課題に対し、PBL形式で先端的なICT技術を活用した問題解決のためのシステム開発に取り組みました。

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約2週間の夏季合宿では、ドキュメンテーション手法やプロジェクト管理手法、ロジカルシンキングなどのオムニバス講義を通じ、プロジェクト開発手法や先端的なICT技術の幅広い知識や技術を習得しました。

学生の自主性を磨く

さらに、ミニPBLによるプロジェクトシステム開発を通じて自主的な企画、運営そして開発を行い、プロジェクト管理やドキュメンテーションを活用した問題解決を実践的に経験しました。例えば筑波大学で行われたミニPBLでは、学生の食生活を管理するシステムや、一緒に食事に行く人を募るシステムなど、学生らしい視点の色が濃いものや、見積競争支援など顧客からの依頼による実務的なものまで幅広いシステムが開発されました。

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合宿前までは曖昧だったプロジェクト開発方針など、普段交流のない他大学の学生、教員との活発な意見交換を通じ、今後の開発につなげられるようにしっかり固めることができました。

学生・教員間の交流が深まる

短期間の夏季合宿であったため、開発に充分な時間を確保できないなど課題は残ったものの、各グループいずれも一定の成果をあげることができました。また、本合宿を通じて複数の大学の学生が合宿形式で開発を行うことで、学生同士の交流が深まるとともに、お互いに良い刺激にもなり、高い教育効果があったのではないかと思います。

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また、参加大学の教員も交えた教育、意見交換を実施したことで、大学間の交流や参加教員のファカルティデベロップメント(FD)としても効果的なものとなりました。学生からも「ドキュメントの作成にほとんどの時間を費やされたが、とても有意義だった」など好意的な意見が数多く寄せられました。このような意見が聞けたことで教員としても一安心です。今後は、2014年度に向けて、よりよい教育プログラムとなるよう検討していきたいと思います。

(文:筑波大学 システム情報系 准教授 三末 和男, 同 准教授 嵯峨 智)