事業期間:2016年度〜2020年度

事業の進捗状況

enPiTは、2012年度より事業を開始し、本年度は、第3期生を輩出しました。
各分野では、これまでに実施した結果得られた知見や受講生・教員、並びに、外部評価委員会等からのコメントに基づき、教育プログラムの改善を進め、より洗練された授業、演習、PBL等を行い、多くの学生に対して、実践的な情報教育を実施できました。
当初計画では、4分野合計335名の学生の育成を目標としていましたが、530名※を超える修了生を輩出することができました。また、参加大学は96校、そしていろいろ協力をいただいている企業や組織は125にもなっており、2014年度よりも増加しています。

※学部,高専等の修了生を含む。2016年2月現在

修了生

すでに最終年度の目標を達成!! 2017(目標400名) 2016(目標335名) 535名 2015(目標280名) 507名 2014(目標210名) 352名
  • 参加大学

    2013 47校 2014 81校 2015 96校 Cloud Security Emb BizApp
  • 連携企業

    2013 91社 2014 107社 2015 125社 Cloud Security Emb BizApp

さらに、4分野間の連携である分野横断講義やカリキュラム関係資料の蓄積整備も推進した。分野横断講義としては、ロジカルシンキングやファシリテーション等の分野共通として必要な汎用的内容の講義や特任教員によって提供される各分野の特色ある講義を提供しています。
例年通り、順調に事業を進めることができているのは、各大学の先生方のご尽力によるものが非常に大きいと思います。特に若手の特任教員が中心になって、積極的に広報し、授業、演習、PBLの設計を行い、実際にそれらを主導して学生を牽引。学生もそれらの教育に手応えを感じ、アンケート等では、満足度が非常に高くなりました。
また、企業や外部団体の方々からは、非常勤講師や演習課題の指導、発表会でのコメント、さらに本事業全体への助言など、多岐にわたり非常に多くのご支援を引き続きいただいています。このような支援は、本事業を継続的に、また、効果的に進めるためには不可欠であったと思われます。
来年も引き続き、最終年度の目標の修了生400名を達成する予定です。これまで参加がなかった大学に対しても、積極的に情報提供を行い、enPiTの魅力を理解してもらって、学生参加を促していく予定です。徐々に情報技術の利活用を行ういわゆるユーザ企業の参画も増えてきており、連携企業の約3分の1はユーザ企業となっています。今後もより多く参画していただき、ユーザの視点でシステムやアプリケーション開発が行える人材の育成を推進したいと思います。
また、いわゆるハイブリッド人材(非情報系知識や人文系知識を背景として持つ人材)に対する実践的情報教育の試行も継続。近年求められている、さまざまな分野において情報技術を利用したイノベーションを起こすことができる人材の育成に応えるためのものであり、2016年度も、ハイブリッド人材に対する教育を進めていく予定です。
現在、本年度enPiTを修了した学生にとっては、その後の進路を考える重要な時期になっています。修了生のその後の活躍は、enPiTの大きな成果指標です。その就職活動にenPiTのブランドが有効に働くことを強く期待しています。
2016年度は、enPiTの最終年度になっています。最終目標の実現と2017年度以降の継続的な実施に向けて、活動を推進していく所存です。

学生の評価

enPiTを受講してみて有益だと思いましたか?

96.8% 非常にそう思う そう思う あまり思わない まったく思わない

※enPiTを受講済みの学生(計187名)に、
enPiTの参加状況および有益さを聞いた結果
※2014年3月現在

  • わからないことや厳しい状況を同じチームメンバーに相談・協力することで乗り越えた。
  • 講義の予習・復習や、チームメンバーとの協力によって知識の習得に努められた。
  • 指導する先生方のサポートが厚く、難易度が高くても挫折するようなことはなかった。
  • ToDoリストを作成し、タスクに優先度をつけ、取り組むことで解決した。

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参加大学の評価

クラウドコンピューティング分野

大須賀 昭彦 教授 電気通信大学 大学院情報システム学研究科

企業の実データを使った実際のクラウド環境上でのシステム開発を通じ、学生の実践的技術力が大きく向上したと思います。また、大学横断で編成されたチームで学習を行うことにより、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力の向上にもつながったように感じます。普段の講義では経験できないことを学べる貴重な場であり、継続的に学生を参加させたいと思っています。

セキュリティ分野

江崎 浩 教授 東京大学

SecCapカリキュラムは、年々、講義や演習の質が非常に向上しています。特に、実務経験者・専門家が参加しての実践的な演習を多数の大学・大学院が一堂に会して行う演習には、大きな価値と効果があります。「即戦力」の養成は容易ではありませんが、SecCapによって、入社後、専門家になるための基礎を得ることができるとともに、継続的な情報収集と共有に重要となる人的交流のプラットフォームが形成されつつあることも高く評価できます。

組込みシステム分野

渡辺 晴美 教授 東海大学

近年PBLは、珍しい授業形態ではなくなってきましたが、enPiTは一つの課題を分野・大学を超えて、一年を通して取り組むことが素晴らしいと思います。同じ課題であることが、他分野への興味・理解、他大学の工夫についての気付きを高めています。2年目が終了し、大学間の壁を越え、学生のみならず教員間の交流も盛んになり、教育・研究活動を大いに高めました。

ビジネスアプリケーション分野

小林 真也 教授 愛媛大学 ICTスペシャリスト育成コース長

合宿PBLは、井の中の蛙(学生)が,井戸の外に飛び出す、いい機会になっています。コミュニケーション力、組織的行動能力といったコンピテンシー育成の効果が高いと感じています。また、教員にとっても、2つの参「教育への参観と参加」、そして、他大学の先生との意見交換が、自校での教育改善につながっています。

参加大学の評価

クラウドコンピューティング分野

相澤 歩 様 Heroku Inc. Developper Maketing Manager/Solutions Architect

私は、enPiTクラウド分野における九工大の後期分散PBLについてのレビューに協力しています。今年度、そこで発表された2つの成果物はどちらも複数のクラウドサービスを跨いでユーザが提供するサービスの可用性を高めるという意欲的な試みでした。リアルな課題を解決するヒントになると言う点で、高く評価できます。課題をさらに研究することで、より現実的な問題解決に寄与する成果が得られるでしょう。

セキュリティ分野

田中 俊昭 様 株式会社KDDI研究所 執行役員

SecCapカリキュラムは、講義と演習がバランスよく取り入れられており、予備知識がない学生も専門的な知識が習得できる内容となっています。大学・企業の第一線の研究者を講師として招いている講義は、内容が充実。企業との連携により、リアリティのある演習ができています。本プログラムで基礎的な知識を習得できた学生が、企業等で、さらに実践を積むことで、中核人材として活躍いただけると考えます。

組込みシステム分野

鬼頭 正広 様 アイシン・コムクルーズ(株)技術統括部部長

OJLの活動として開発・機能拡張していただいている静的解析ツール(CX-Checker)については、弊社の要望を取り入れてプロジェクト独自のコーディングルールをチェック可能にするなど素晴らしい成果がでています。またRTOSについて、知識だけではなく、開発経験を持ったenPiT修了生を採用することができました。enPiTには、これからも大きく期待しています。

ビジネスアプリケーション分野

菊池 純男 様 NPO 高度情報通信人材育成支援センター(CeFIL)事務局長(日立製作所)

2013年にCeFILが実施した実践教育コースOBの追跡調査でも所属上長から高い評価を得ており、実践教育の効果を確認しました。enPiTには多くの大学が参加され、実践教育の普及に大きな効果があったと評価しています。今後、各大学において点から面への展開も推進していただくことを強く期待します。